#14/25 [ 2021/12/14 ]

by Yui Isawa



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「14」って直線で構成されていて、とっても使い勝手が良さそう。
ということで、今回は「14」型のお弁当容器を作りました。


材料

  • MDF 24mm,4mm
  • PET材 1mm


技術

  • illustrator
  • ShopBot
  • trotec speedy 300
  • 真空成型機


作り方


1. データを作る


アイデアを練る段階でベースのイメージが出来上がっていたので、illustratorとRhinocerosを行ったり来たりしながらサイズや形の微調整をしていきます。ゴリゴリにモデリングして切削する時間が取れないので、雰囲気を掴めれば大丈夫。今回制作に使うデータはillustratorの平面データだけです。

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2. 型作り


今回は速さを求めてShopBotと60°のVビット、スクエアエンドミルでざざっと削っていきます。
砂漠の遺跡みたいになりましたが、こちらが今回食材を入れるポケット部分になっていきます。

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レーザー加工機で位置決めとフチ部分のパーツを作成します。
ShopBotで一気に削ってもよかったのですが、
調整が必要になる予感がしたので、バラせる仕様にしました。
リサイクルの識別表記は切削パーツにレーザー加工機で彫刻します。

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3. 成形


真空成型機にセットして、成形します。
加熱し過ぎてしまいちょっと気泡が入ってしまいましたが、
切削したMDFのテクスチャも相まって良い感じなので、このまま進めます。

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4. 仕上げをして完成!!


いらない部分をカットして、フチの部分に軽くやすりをかけます。
今回は食品を入れることを想定しているため、食器用洗剤でよく洗います。

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PET材なので電子レンジで温められないのが反省ポイント。
撮影に使った食材は美味しくいただきました。





作者紹介


伊澤 宥依

岐阜県にある情報科学芸術大学院大学にて、
デジタルファブリケーションを活用した制作や研究のサポートを行っています。
透明な素材とヌメヌメした形が好きです。

(Last Updated: 2023.04.11)