#22/25 [ 2021/12/22 ]

by Yasufumi Hanada



hi

クリスマスイヴイヴイヴの”22”を担当しました。
今年の12/22は、あの伝説のバンドの無期限活動停止ライブが開催されるVSDなのです。
あ、VerySpecialDayなのです。
そんな日を担当することになり、どうしようかと思いましたが、
一切奇をてらわずド直球ど真ん中do正直に制作することにしました。
そう、あのバンドのように。


材料

  • 桧無垢材(端部の割れが酷く廃棄してしまう部分)t:210mm
  • 木工用ボンド
  • 桧木粉、鉄粉、塗料諸々
  • 音楽(PEDRO)


技術

  • Rhinoceros (3DCAD)
  • BIESSE(cncルーター)
  • 特殊塗装
  • ヴァイブス


作り方


1. パッションが立ち上がるのを待つ


3DCAD Rhinocerosで数字を触りながら、どんな形状にするか、天からのお告げを待ちます。
嘘です。
とにかくマッチョな感じにしたかったので、歩留りマックスのボリュームを作り出します。

hi


2. 桧の声を聴く。


桧の端材を集め、cncルーターで吸着できるように割れを考慮しながら切り出す。
t:210mmのマシン限界の最大サイズの材料。
端部の割れが酷い部分で、普通なら捨ててしまうような部分の有効活用。
ルーターのサイズは、Φ25有効長230mmのモンスター級のもの。

hi


3. パイルダーオン


木工用ボンドで接着します。ズレない様に、桧に声をかけながら固定していきます。

hi

hi


4. おめかしタイム


檜の無垢材なので、そのままでも綺麗だったし、割といい感じになってしまいました。
しかし、今回はやってみたいことあったので、特殊な塗装を施しました。
シルバーの粉と塗料と檜の切削くずを混ぜてオリジナル塗料を作りました。
シュッとしてた、檜の表情が一気にパンキッシュに変わったことかと思います。
いかがでしょう?ゴリゴリのパンクですね。
ここからは、作業してる自分の気持ちもパンクになってきて、ジャクソンポロックよろしく、
塗料投げたり、刷毛でテクスチャー作ったり、まさにパッションの赴くまま。
もちろんBGMは、PEDRO。そんなこんなで、完成です。
皆さん良いクリスマスイヴイヴイヴをお過ごしください!

hi



作者紹介


花田 康史

京都芸術大学(旧京都造形芸術大学)ウルトラファクトリーにてチーフテクニカルスタッフとして従事したのち、
VUILD株式会社VUILD fabricationのプロジェクトリーダーとして日々Do It Myselfを行っている。
FRP、塗装、金属加工、木工、デジタルファブリケーションと多岐にわたる技術と知識はあるものの、
全てのモノづくりはヴァイブスで何とかなると本気で思っている。

(Last Updated: 2023.04.11)