#25/25 [ 2021/12/25 ]
by Fumiaki Yokoyama
”25”を担当させて頂きました。
今回やったことがなかったことに挑戦してみました。
技法としてはよく聞く曲木だと思いますが、12/25はクリスマスということもあり、
リボンを木材で再現したような形を目指しました。
曲木をするにあたり参考にしたサイト
https://www.forest.ac.jp/academy-archives/steam_iron_bending/
曲木技法は蒸籠(蒸し器)を作って蒸し曲げが一般的ですが、今回はアイロン曲げに挑戦
材料
- 木材(ビーチ、チェリー)
- 仕上げオイル
技術
- 曲木
- 愛
道具
- アイロン
- クランプ
- 布
- アルミホイル
- ビス
- ビニールテープ
- 木っ端
作り方
1. アイデア出し
方法は知っているがちゃんとやったことがない曲木。
この機会にチャレンジしてみようと思い、
取り合えず手を動かそうとペンを走らせる。
細長くリボンのような形状を木材で再現できないか・・
2. 材料の厚みを揃える、切り出し
今回曲木に使う材料は昔から曲木に適しているといわれる「ビーチ」ともう一つは個人的に色味が好きな「チェリー」
幅25mm×厚み2.5mmの材料を取れるだけ切り出そうと思います。
30角程の材料の面だしと直角を出すために手押し鉋をかけます
厚みを揃えるために材料を自動鉋に通します
直角を出し終わり厚みが揃ったら縦挽きで3㎜ぐらいの厚みに割いて行きます。
(縦挽きで細い材料からさらに薄物を切り出すのは超危険!めちゃくちゃ神経使います・・)
自動鉋で厚みを2.5mmに揃えます
3. お風呂タイム
水分が多く含まれた木材は、熱すると柔らかくなるという性質があり、
自在に形を変えられるようになります。
切り出した長さの木材が入る容器がなかったので、
家のお風呂でお湯を沸かし、いざ入浴!
ん~木材の出し汁が香ばしい~
4. アイロンがけ
水分を十分に含んだ材料にアイロンがけです。
曲木の原理は、熱によって細胞同士をつなぐリギングを軟化させ、
気の構造をなすセルロースをずらして圧縮することで、木を曲げるというもの
(ページ上部の参考サイト参照)
1.まず水分を含ませた布を木材に巻きます
2.その上からアルミホイルで包みます
3.アルミホイルの上から高温にしたアイロンをあてて行きます
型を使わずフリーハンドで曲げているので、一度全体にアイロンをあて、 曲げたい箇所でまたアイロンをあてます。
熱が引いて冷めてしまうと曲げづらくなる為、熱してすぐ取り出し成形していきます。 熱気ムンムンです
厚みが薄いので思った以上に曲がりましたが、木目や節の影響か折れてしまうことも多々
木材を巻いていたウエス
だいぶ色移りしている。これは木材で染物が出来る予感・・
5. 固定と組み立て
型がないのでクランプやその辺にあった木っ端をビスで打ち、
形を維持出来るように固定します。
(次は形を決めてからやろう・・)
当初の予定では「2」と「5」を作って組み合わせるだけでした・・
ん~
何か足りない・・
・・
・・
あ、愛や!!!!!!!!
ということで、真ん中にハートをあしらわせていただきました。
(表面の黄色は2.5mmを二枚重ねているので接着の為、ぐるぐる巻きにして固定しています。)
6. 完成
仕上げはオイルで化粧します。
ものつくりは愛やで
ハッピーメリークリスマス!!
作者紹介
横山 文昭と申します。
京都在住 2021年4月~フリーで活動中
月の半分は滋賀県の家具屋(近江家具商人)で日々家具製作に励む
12月よりヘルプスタッフとして京都芸術大学内の共通工房「ウルトラファクトリー」にたま~に出没
木工を中心に個人の仕事を受けつつ、オリジナルプロダクトを製作しています。
過去にライブなど大型イベントの装飾の仕事も経験しており、様々な素材、大きなものから小さなものまで何でも作ります。
心が燃えてるので寒くても大丈夫、魂で仕事します!!
(Last Updated: 2023.04.11)