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レザー(本革)の仕上げ技法



FabLab SENDAI – FLATの『Material Finishing Workshop』というワークショッププログラムでは、レーザーカッターや3Dプリンタを使って作られた造形物の“仕上げ方法”を学びます。プログラム第1回では、 神奈川県鎌倉を中心に世界で幅広く活動をしていらっしゃるKULUSKAのお二人をお招きし、レザークラフトの仕上げ技法についてレクチャーをしていただきました。
(協力:KULUSKA




1. 硬めのレザーを柔らかくする方法

hi レザーを端から丸め、手のひらを使って台に押し当て、再度開く。それを繰り返すことで、レザーに徐々に柔らかさがでてくる。


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2. レーザーカット時のコバ(断面)の焦げ処理方法

hi 初めに、焦げをウェットティッシュで拭く。その際に、水分が銀面(表面)やトコ(裏面)に付着した場合は、最後にその面も全てウェットティッシュで拭くと良い。



hi 焦げをしっかり落としたい場合
焦げを完全に落として本来のコバの色に戻したい場合は、400番〜1000番のやすりをかける。穴の中の焦げを落としたい場合は、ダイヤモンドやすり等棒状のやすりを使用する。


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hi 柔らかいレザーをやする場合
柔らかいレザーはそのままの状態ではなく、くるくる丸めるとやすりがけがしやすくなる



hi 重ねて接着したレザーにやすりがけをする場合
何枚か重ねて貼り合わせたレザーにやすりをかけると、それぞれのコバが馴染み、まるで1枚のレザーかのように見せることができる。





3. コバ(断面)を滑らかにする方法

hi 市販されている『トコノール』等の仕上げ剤を布に適量付けてこすると、コバの毛羽立ちがおさまり、滑らかな仕上がりになる。


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hi 天然素材で仕上げたい場合
『フノリ』という海藻でも、コバを滑らかにすることができる。少量の水で『フノリ』を煮込むと透明な糊状になり、それをトコノールと同じように布につけてこすることで、コバがとても滑らかになる。



hi 更に滑らかにしたい場合
布ではなく『ヘチマ』を使うと、コバの仕上がりが更に滑らかになり、艶も増していく


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4. トコ(裏面)を滑らかにする方法

hi コバ処理同様、市販されている『トコノール』等の仕上げ剤、『フノリ』から作った糊をたっぷりとトコ面に塗り、布やヘチマでこすると滑らかになる。このとき、レザーを保湿する気持ちで、仕上げ剤や糊をたっぷり塗ることが綺麗に仕上がる秘訣。



hi 更に滑らかにしたい場合
布やヘチマではなく、角が丸く加工されたガラス板で強く力をかけながらこすると、より滑らかに仕上がる。熱で2つ折りにしたアクリル板の、折り曲げ部分でも代用可能。



5. コバ(断面)に色を付ける方法

hi 今回は、『コバコート』(水性着色仕上剤)や『ローパスバチック』(皮革染料)を使用する。



hi それぞれの剤の仕上がりの違い
写真上が『コバコート』(水性着色仕上剤)、下が『ローパスバチック』(皮革染料)を使用したもの。『コバコート』は素材の上にインクが乗るようなツヤのある仕上がりに、『ローパスバチック』は素材にインクが染み込んだようなマットな仕上がりになる。



hi 『コバコート』の塗布方法
『コバコート』は液体のりのように先端にスポンジが付いているため、キャップを外したらそのままコバに着色剤を塗ることができる。



hi 『ローパスバチック』の塗布方法
『ローパスバチック』の中身を小皿に分け、クリップを持ち手代わりにした硬めのスポンジで塗っていく。油性ペンなどでも代用可能。





(Last Updated: 2022.10.31)