和紙を使った糸づくり
和紙を糸車で撚り、細い糸を作る方法をご紹介します。
0. 材料・道具
- 和紙
- カッターマット
- カッター
- 定規
- 水で湿らせたタオル
- 石板
- 糸車(制作用データと組み立て方法はこちら)
- 和紙を入れられる容器
- 小豆
- 沸騰したお湯
1. 和紙の裁断
和紙を四つ折りにし、カッターで細く裁断する。
(裁断幅は、作りたい糸の太さに応じて決める。)
2. 石板へ水を塗布
細く切った和紙に軽く撚りをかけるための石板に、湿ったタオル等で水を染み込ませる。
手で触れた時にしっとりしていると感じる程度まで、水を染み込ませる。
これによって、和紙が石板の表面に引っ掛かりやすくなり、撚りをかけやすくなる。
ここでは、ホームセンター等で購入可能なコンクリート平板を使用。
3. 撚りかけ その1
細い切り込みを入れた和紙を石板の上にのせ、両掌で石板に押し付けるように優しく揉む。
揉んでいるうちにひとまとまりになってきたら開いてほぐし、再度揉む。
紙1本1本の縁が丸まってくるまでこの作業を続ける。
4. 端のカット
紙が1本の紐のようになるよう、紙の耳(つながっている部分)を端から互い違いにちぎる。
もし途中で切れてしまった場合は、糸車で撚りをかける際にでんぷん糊等で接着する。
5. 糸車への芯紙取り付け
糸を巻きつけていくための芯紙を、糸車の針に巻き付ける。
別に用意しておいた和紙片を水で湿らせて柔らかくし、糸車を回転させたい向きに合わせて巻き付ける。
6. 撚りかけ その2
はじめに、作業中のズレを防止するために、一本の細い紐状にした和紙の先端を、芯紙の内側に入れ込んで固定する。(接着剤等は使用せず、水で湿らせて留める。)
片手で糸車のハンドルを回転させ、もう片方の手で和紙紐を手前に引いて撚りをかける。(針から徐々に手を遠く離していくようにする。)
撚りがかかったら、紐を持っている手を針の上にあげ、芯紙に巻き付ける。
全ての紙紐がなくなるまでこの作業を繰り返す。
また、撚りをかける前の紙紐はザルやボウルなどに入れ、更に乾燥小豆を大さじ1〜ひとつかみ程度入れておくと絡みにくくなる。
7. 糸車からの取り外し
全ての紙紐に撚りがかかったら、芯紙ごと針から取り外す。
8. 撚りどめ
沸騰させたお湯に芯紙ごと紙糸を入れ、お湯が冷めるまで放置する。
9. 巻き直し
紙糸を芯紙から取り外し、別途用意した板等に巻きなおす。
このまま乾燥させたら完成。
(Last Updated: 2022.10.31)