簡易キットを使った紙づくり



和紙の端材を再利用して、小さな紙のパーツを作る方法をご紹介します。
尚、本内容は、FabLab SENDAI - FLATが制作した、お花型の紙づくりキットを用いた場合の制作方法です。


0. 材料・道具



1. 和紙ちぎり

材料となる和紙の端材を細かくちぎる。
ハサミ等の刃物で切ると繊維が断ち切られてしまうため、手で繊維をほぐすようにちぎると良い。



2. 水を注ぐ

細かくちぎった和紙を水に浸し、繊維をやわらかくする。



3. 紙の繊維をほぐす


水につけて柔らかくした和紙をミキサーに入れ、繊維をより細かくほぐす。



4. ほぐした繊維を容器にうつす

ミキサーで繊維をほぐした和紙を、作業用のカップに移し替える。



5. キットの組み立て

キットを組み立てる。
まずは、3Dプリントした赤いパーツを、穴の開いたシート(ポリプロピレンシート)の四隅にはめこむ。
そこへ、お花形がくり抜かれた透明のアクリル板をのせたら組み立て完了。



6. キットに水を注ぐ

組み立てたキットをトレーの中へ入れ、キット全体が浸るくらいまで水を注ぎます。



7. 繊維を型に入れる

ミキサーでほぐした和紙の繊維を、キットの花型部分へ詰め込む。
繊維を詰め込む量によって、出来上がる紙の厚みが変わる。



8. 水切り

和紙の繊維を入れ終えたら、キットを水からあげ、タオル等水を絞れるものの上に置く。
次に、お花型のアクリルパーツをキットの花型部分にのせ、上から強く押して紙の水を絞る。



9. 新聞紙での吸水

和紙の水気があらかた絞れたら新聞紙で挟んでプレスし、更に水気をとる。
その後は網等の上で自然乾燥させて、好きな硬さに仕上げる。




(Last Updated: 2022.10.31)